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    奄美豪雨災害 その時私たちはどう動いたか(12/17)

    無理なく末永く、適切な支援は残された時間への投資(12/8)

    ゆっくり歩くスピードで(番外編)(12/1)

  • 2010年11月 (4)
  • 受け入れる力と介護する力(11/25)

    「ありがとう」の力(11/17)

    自分に何ができるか(11/10)

    人の役に立つということ(11/3)

  • 2010年10月 (4)
  • 普通のことをあたりまえに(10/28)

    「だれのために?」~車いすのつぶやき~(番外編)(10/21)

    「傷も勲章」~車いすのつぶやき~(10/13)

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    「わがまま」が生み出す豊かさ(下)(9/23)

    「わがまま」が生み出す豊かさ(上)(9/15)

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【福祉用具別】
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  • 利用者様の実情と法制度の「絆」としての専門性を

    人の役に立つということ

  • 車いす (20)
  • ラストダンスは私に

    人生を支える思い

    そうだ、京都へ行こう!後編

    そうだ、京都へ行こう!前編

    “What I can(私たちにできること)”

    ぼくは絶対にお医者さんになる

    この「不便」は「強み」でもある

    「桜の時期」に揺らぐ心

    ありがとう、千本イチョウ。

    若い日の妻に会うために

    ゆっくり歩くスピードで(番外編)

    自分に何ができるか

    「だれのために?」~車いすのつぶやき~(番外編)

    「傷も勲章」~車いすのつぶやき~

    「わがまま」が生み出す豊かさ(下)

    「わがまま」が生み出す豊かさ(上)

    安全・快適は危険と隣り合わせ

    希望と勇気を支える福祉用具

    父の日課

    「自立」はもちろん「役立つ」こと

    ADL とQOL のはざまで

  • 歩行器 (5)
  • 〈パルちゃん〉の使命

    歩行器だってうれしそう

    加治屋町日記(2)福祉道具は優しさの結晶

    「手厚い介護は手でするもの」

    いくつもの「イヤ」を乗り越えて

  • 手すり・スロープ (6)
  • おじいちゃんセンセの「トオセンボウ」

    1本の手すりから生まれる希望

    逆転の夫婦~支え合うことで元気に暮らす~

    福祉用具の力はどこに現れるのか

    見守り、支える存在に

    無理のない人間らしい生活を支える

  • リフト関連 (5)
  • 思い出の風景を損ねずに

    取り戻した笑顔

    「吊り下げるよりほかあるまい」

    いつまでも、2人で暮らしたい

    リフト導入による生活範囲拡大

  • その他 (32)
  • そうだ!〈転ばぬ先の知恵〉だ!

    若い人には負けないわ

    希望の輪

    あきらめない、あきらめさせない

    尿もれパッドで知った ありのままの自分

    みんなありがとう

    臭いのモトは

    当たり前と勘違い おむつから見えてくること②

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    自立しながらみんなで生きるということや 後編

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    ぼくの社会貢献

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    キャッチボールの大切さ~屋久島オフィスを取材して~

    より高い専門性のために

    「今」を困っているご利用者のために

    奄美豪雨災害 その時私たちはどう動いたか

    無理なく末永く、適切な支援は残された時間への投資

    「ありがとう」の力

    普通のことをあたりまえに

    「ありがとう」を夫婦で共有する

    加治屋町日記(1)

    「苦労」と「喜び」と「達成感」

    ずっと自分の足で歩きたい

    母の介護人生から学ぶ

【テーマ別】
  • 適切な支援 (13)
  • おじいちゃんセンセの「トオセンボウ」

    「桜の時期」に揺らぐ心

    当たり前と勘違い おむつから見えてくること②

    「桜の時期」に揺らぐ心

    見守り、支える存在に

    無理なく末永く、適切な支援は残された時間への投資

    自分に何ができるか

    「わがまま」が生み出す豊かさ(下)

    「わがまま」が生み出す豊かさ(上)

    安全・快適は危険と隣り合わせ

    希望と勇気を支える福祉用具

    ADL とQOL のはざまで

    リフト導入による生活範囲拡大

  • 自尊心 (6)
  • 若い人には負けないわ

    臭いのモトは

    「吊り下げるよりほかあるまい」

    母の介護人生から学ぶ

    いくつもの「イヤ」を乗り越えて

    無理のない人間らしい生活を支える

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  • 〈パルちゃん〉の使命

    あきらめない、あきらめさせない

    尿もれパッドで知った ありのままの自分

    1本の手すりから生まれる希望

    みんなありがとう

    思い出の風景を損ねずに

    歩行器だってうれしそう

    逆転の夫婦~支え合うことで元気に暮らす~

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    福祉用具は暮らしの雰囲気まで明るくしてくれる

    福祉用具の力はどこに現れるのか

    利用者様の実情と法制度の「絆」としての専門性を

    自立しながらみんなで生きるということや 後編

    自立しながらみんなで生きるということや 前編

    食べたいという意欲がわく大切さ

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    人生を支える思い

    寄り添うことの大切さと難しさ

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    “What I can(私たちにできること)”

    ぼくは絶対にお医者さんになる

    この「不便」は「強み」でもある

    若い日の妻に会うために

    ずっと自分の足で歩きたい

    いつまでも、2人で暮らしたい

  • 達成感(8)
  • キャッチボールの大切さ~屋久島オフィスを取材して~

    より高い専門性のために

    「今」を困っているご利用者のために

    奄美豪雨災害 その時私たちはどう動いたか

    人の役に立つということ

    「ありがとう」を夫婦で共有する

    「手厚い介護は手でするもの」

    「苦労」と「喜び」と「達成感」

  • 意欲/貢献(1)
  • 「自立」はもちろん「役立つ」こと

  • 介護のあり方(4)
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    あらためて「福祉用具の力」を考える

    受け入れる力と介護する力

    父の日課

  • 店頭にて(2)
  • 加治屋町日記(2)福祉道具は優しさの結晶

    加治屋町日記(1)

  • やりがい(6)
  • キャッチボールの大切さ~屋久島オフィスを取材して~

    より高い専門性のために

    「今」を困っているご利用者のために

    奄美豪雨災害 その時私たちはどう動いたか

    人の役に立つということ

    「ありがとう」を夫婦で共有する

  • 福祉用具(6)
  • 何がいちばん大切か……

    加治屋町日記(2)福祉道具は優しさの結晶

    ありがとう、千本イチョウ。

    ゆっくり歩くスピードで(番外編)

    「だれのために?」~車いすのつぶやき~(番外編)

    「傷も勲章」~車いすのつぶやき~

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~白杖のつぶやき~(番外編)

2012年1月6日更新 [ 福祉用具 ][ その他 ]
~白杖のつぶやき~
 私は白杖(はくじょう)です。
そう、視覚障害をもった人がまち中を歩くときかならず携えている白い杖です。色が白いので「白杖」と呼ばれていますが、身体障害者福祉法や福祉用具の分類では「盲人安全つえ」というのが正式な名称だそうです。

 私の役割は、大きく3つあると言われています。
まず、前方や周囲の安全を確認すること。障害物や危険物が無いか確かめるのです。
次に安全に歩くための情報収集。触擦(しょくさつ)といいますが、路面に触れることで段差や歩道の切れ目などを察知するのです。
そして、「ここに視覚障害者がいるよ!」とドライバーや他の歩行者、近くにいる警察官などに知らせて、注意を促すこと。
「目の見える人」からすれば、私は「目の見えない人」のための道具という理解がほとんどですが、こうやって考えると「目の見える人」が「目の見えない人」を認識するための道具でもあるのです。


 最近私は、自分の役割に関してちょっとした悩みを抱えています。
先日もそうでした。私が子どもさんの足に当たったとすごい剣幕で怒鳴るお母さんがいたのです。

「怪我をしたらどうするの! 危ないじゃないのよお! 
もうちょっと気をつけて歩きなさい!」

十分気をつけて歩いているのですけどね。
私のご主人は、その子どもさんが泣き出したこともあって、

「すみません、お怪我はありませんでしたか……」

と気をつかっていましたが、私は、白杖をついた人が歩いてくるってわかったら、あなたも少しは注意を払ってくださいねってこころの中でつぶやきました。 でも、このお母さんにはわからないだろうなあって思いながら。

 また別の日は、歩道に止めたバイクを叩いちゃって、お兄さんに叱られたこともあります。

「どこ叩いてんだよお」

って。
そのときも私のご主人は「すみません」ってつぶやいていたけれど、私はそうは思いませんでした。
歩道の真ん中に止めている方が悪いのよ!って。
だって、点字ブロックの上に、行く手を遮るようにバイクを止めるなんて。 いえ、バイクだけではありません、自転車だってそうだし、配達中の荷物を載せたカートだってそう。まちを美しくしようっていう鉢植えやフラワーポットだってそう。どうしたって私はそういう「モノ」に触れてしまうし、触れてその存在を知らせるのが私の仕事。
もし歩道や道路が安全なら、「目の見えない人」は私と点字ブロックさんだけを頼りにして、安心してどこにでも行けるはずです。
あなたに盲学校を訪れる機会があれば、こんなこと簡単にわかるはずです。盲学校の生徒さんたちは校内で、ほとんどが私の助け無しに、点字ブロックさんだけを頼りに移動しています。
もちろん曲がり角や、階段、段差だってありますし、柱だってあります。
生徒さん同士すれ違うことだって頻繁です。中には猛スピードで走る生徒さんも。だけど、大きな事故や問題はない。みんな安全に快適に学校生活をおくっているはずです。
当然のことですね。「目の見えない人」たちが過ごす場所だから、「目の見えない人」たちが、ちゃんと安全に過ごせるようになっているのです。

 では、まちはどうなのでしょう。
大多数が「目の見える人」でできているまちは、少数の「目の見えない人」たちにあまり注意を払ってくれていないというのが、残念ながら実情のようです。
いえ、日常の暮らしで「目の見えない人」がいるなどということを、どれほどの人が意識しているでしょうか……。

私がもっと大きな声で「ここに視覚障害者がいるよ!」と叫べばいいのかもしれません。その叫びの1つが触擦なのですが、「目の見える人」たちは、それを「叩いた」とか、「当たった」とか、嫌な目で見るのです。
本来はまち全体が盲学校のように私に頼ることなく、安心して移動できるようになればなんの問題もないのです。
ほんとうの意味での「バリアフリー」ですね。
物理的にそれが望めないなら、せめて「こころのバリアフリー」だけでもって思うのは私だけでしょうか。

ほとんどの方はご存じないですが、道路交通法第14条に「目が見えない者、幼児、高齢者等の保護」という条項があります。そこにはこう定められています。

〈第十四条  目が見えない者(目が見えない者に準ずる者を含む。以下同じ。)は、道路を通行するときは、政令で定めるつえを携え、又は政令で定める盲導犬を連れていなければならない〉

「政令で定めるつえ」っていうのは私のことです。
これは何を言っているのかというと、私・白杖を持つ人は視覚障害者であり、その通行は最優先で保護され、様々な配慮をされるべき対象だということなのです。
こんなこと、法律で云々しなくても、社会全体がそういう雰囲気になればいいなあと思うし、いつか私が必要とされない社会、時代がくればいいなあと思っています。

じゃあ、次回は点字ブロックさんにつぶやいていただきましょう。

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