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    無理なく末永く、適切な支援は残された時間への投資(12/8)

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  • 受け入れる力と介護する力(11/25)

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    人の役に立つということ(11/3)

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  • 普通のことをあたりまえに(10/28)

    「だれのために?」~車いすのつぶやき~(番外編)(10/21)

    「傷も勲章」~車いすのつぶやき~(10/13)

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  • 加治屋町日記(1)(9/29)

    「わがまま」が生み出す豊かさ(下)(9/23)

    「わがまま」が生み出す豊かさ(上)(9/15)

    安全・快適は危険と隣り合わせ(9/9)

    希望と勇気を支える福祉用具(9/1)

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    「手厚い介護は手でするもの」(8/11)

    「自立」はもちろん「役立つ」こと(8/5)

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    リフト導入による生活範囲拡大 (6/22)

【福祉用具別】
  • 床ずれ防止用具 (2)
  • 利用者様の実情と法制度の「絆」としての専門性を

    人の役に立つということ

  • 車いす (20)
  • ラストダンスは私に

    人生を支える思い

    そうだ、京都へ行こう!後編

    そうだ、京都へ行こう!前編

    “What I can(私たちにできること)”

    ぼくは絶対にお医者さんになる

    この「不便」は「強み」でもある

    「桜の時期」に揺らぐ心

    ありがとう、千本イチョウ。

    若い日の妻に会うために

    ゆっくり歩くスピードで(番外編)

    自分に何ができるか

    「だれのために?」~車いすのつぶやき~(番外編)

    「傷も勲章」~車いすのつぶやき~

    「わがまま」が生み出す豊かさ(下)

    「わがまま」が生み出す豊かさ(上)

    安全・快適は危険と隣り合わせ

    希望と勇気を支える福祉用具

    父の日課

    「自立」はもちろん「役立つ」こと

    ADL とQOL のはざまで

  • 歩行器 (5)
  • 〈パルちゃん〉の使命

    歩行器だってうれしそう

    加治屋町日記(2)福祉道具は優しさの結晶

    「手厚い介護は手でするもの」

    いくつもの「イヤ」を乗り越えて

  • 手すり・スロープ (6)
  • おじいちゃんセンセの「トオセンボウ」

    1本の手すりから生まれる希望

    逆転の夫婦~支え合うことで元気に暮らす~

    福祉用具の力はどこに現れるのか

    見守り、支える存在に

    無理のない人間らしい生活を支える

  • リフト関連 (5)
  • 思い出の風景を損ねずに

    取り戻した笑顔

    「吊り下げるよりほかあるまい」

    いつまでも、2人で暮らしたい

    リフト導入による生活範囲拡大

  • その他 (32)
  • そうだ!〈転ばぬ先の知恵〉だ!

    若い人には負けないわ

    希望の輪

    あきらめない、あきらめさせない

    尿もれパッドで知った ありのままの自分

    みんなありがとう

    臭いのモトは

    当たり前と勘違い おむつから見えてくること②

    好きな時間に1人で入りたい。風呂ってそういうものでしょ

    福祉用具は暮らしの雰囲気まで明るくしてくれる

    自立しながらみんなで生きるということや 後編

    自立しながらみんなで生きるということや 前編

    食べたいという意欲がわく大切さ

    寄り添うことの大切さと難しさ

    人生は長い。自分の人生を自分でまっとうする

    ~白杖のつぶやき~(番外編)

    ぼくの社会貢献

    何がいちばん大切か……

    あらためて「福祉用具の力」を考える

    使命感を共有して「悩み解決型メーカー」へ

    キャッチボールの大切さ~屋久島オフィスを取材して~

    より高い専門性のために

    「今」を困っているご利用者のために

    奄美豪雨災害 その時私たちはどう動いたか

    無理なく末永く、適切な支援は残された時間への投資

    「ありがとう」の力

    普通のことをあたりまえに

    「ありがとう」を夫婦で共有する

    加治屋町日記(1)

    「苦労」と「喜び」と「達成感」

    ずっと自分の足で歩きたい

    母の介護人生から学ぶ

【テーマ別】
  • 適切な支援 (13)
  • おじいちゃんセンセの「トオセンボウ」

    「桜の時期」に揺らぐ心

    当たり前と勘違い おむつから見えてくること②

    「桜の時期」に揺らぐ心

    見守り、支える存在に

    無理なく末永く、適切な支援は残された時間への投資

    自分に何ができるか

    「わがまま」が生み出す豊かさ(下)

    「わがまま」が生み出す豊かさ(上)

    安全・快適は危険と隣り合わせ

    希望と勇気を支える福祉用具

    ADL とQOL のはざまで

    リフト導入による生活範囲拡大

  • 自尊心 (6)
  • 若い人には負けないわ

    臭いのモトは

    「吊り下げるよりほかあるまい」

    母の介護人生から学ぶ

    いくつもの「イヤ」を乗り越えて

    無理のない人間らしい生活を支える

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    あきらめない、あきらめさせない

    尿もれパッドで知った ありのままの自分

    1本の手すりから生まれる希望

    みんなありがとう

    思い出の風景を損ねずに

    歩行器だってうれしそう

    逆転の夫婦~支え合うことで元気に暮らす~

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    福祉用具の力はどこに現れるのか

    利用者様の実情と法制度の「絆」としての専門性を

    自立しながらみんなで生きるということや 後編

    自立しながらみんなで生きるということや 前編

    食べたいという意欲がわく大切さ

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    人生を支える思い

    寄り添うことの大切さと難しさ

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    “What I can(私たちにできること)”

    ぼくは絶対にお医者さんになる

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    奄美豪雨災害 その時私たちはどう動いたか

    人の役に立つということ

    「ありがとう」を夫婦で共有する

    「手厚い介護は手でするもの」

    「苦労」と「喜び」と「達成感」

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  • 「自立」はもちろん「役立つ」こと

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    あらためて「福祉用具の力」を考える

    受け入れる力と介護する力

    父の日課

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    加治屋町日記(1)

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  • キャッチボールの大切さ~屋久島オフィスを取材して~

    より高い専門性のために

    「今」を困っているご利用者のために

    奄美豪雨災害 その時私たちはどう動いたか

    人の役に立つということ

    「ありがとう」を夫婦で共有する

  • 福祉用具(6)
  • 何がいちばん大切か……

    加治屋町日記(2)福祉道具は優しさの結晶

    ありがとう、千本イチョウ。

    ゆっくり歩くスピードで(番外編)

    「だれのために?」~車いすのつぶやき~(番外編)

    「傷も勲章」~車いすのつぶやき~

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    「だれのために?」~車いすのつぶやき~(番外編)

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人生を支える思い#45

2012年8月7日更新 [ 意欲/意志 ][ 車いす ]

 
ケアマネジャー 阿部直子(仮名)

 あるご夫婦の話をしたいと思います。
ご主人は小浦茂さん(仮名/62歳)。奥さんは小浦淑恵さん(仮名/75歳)。
奥さんはひとまわり以上年上の姉さん女房。ご主人は宮崎の出身。奥さんは鹿児島。2人は鹿児島のとある町で小料理屋を営んでいました。
ご主人が板前さんで、奥さんは毎日着物で店に出る。おしどり夫婦もさることながら、味も近所では評判のお店でした。

「ずいぶん年が離れているでしょう」

私が2人にはじめて会った頃、淑恵さんはよく笑って言ったものでした。

「大恋愛の果てに一緒になったんですよ」茂さんも笑って応えました。

でも、その笑顔とは裏腹に、2人は「とても複雑な人生を歩んだ末」(淑恵さん)に偶然に出会い、そして人生をともにする決意をしたのです。
偶然を必然に変えたのです。
どう複雑だったかは2人とも語ろうとしませんでしたが、「残りの人生を2人きりで生きていくことを余儀なくさせるほど複雑だったのです」と茂さんから聞いたとき、その言葉にすべてが集約されていると思えてなりませんでした。
そんな2人の願いは、2人とも健康で末永く働き続けることでした。
「人生2人きりですからね。どっちかが寝たきりになったりしたら共倒れですから……。そうならないようにっていうのが唯一の願いでした」(茂さん)
しかしその願いは、かなえられることはありませんでした。

   ある日淑恵さんは脳梗塞を発症し倒れてしまいます。右上下半身に麻痺が残り、介護認定では要支援2と判定されました。幸い寝たきりの状態にはなりませんでした。
杖をつけばなんとか自力で歩行できる状態でしたが、日常生活では多くの介助が必要となりましたし、何よりお店に立って仕事をするなどということはできませんでした。
茂さんは躊躇なく淑恵さん中心の暮らしを選択しました。
2人で守り育ててきたお店を閉じ、淑恵さんの世話や家事を一手に引き受け、その傍ら板前さんとしてよそのお店に勤めに出たのです。
そんな時、私はケアマネジャーとして2人に出会ったのです。
2人きりで生きていくということは、だれの力を借りることもなく、2人で助け合って生きていくということ。2人の姿を見るにつけ、私にはそういう覚悟のようなものが伝わってきました。
無理をすれば必ず共倒れにつながる。それだけは何があっても避けなければならないと思いました。
幸い淑恵さん方の姪御さんが時々手伝いに訪れてはくれましたが、十分な支援とは言えるほどではありませんでした。
私は民生委員さんとも連絡を取り、まわりのスタッフをも巻き込んで、「いつまでも2人で」というご夫婦の願いを後押しするケアプランをと考えましたが、茂さんは「もうちょっと自力で頑張りたい。私がちゃんと世話します」ときっぱり。

しかし、その矢先です。茂さんも脳梗塞で倒れてしまいました。
茂さんの症状は淑恵さんよりはるかに深刻で寝たきりの状態となり、もちろん自宅での療養・介護は不可能で、自宅から2キロ程度離れた病院に入院することになりました。
しかし淑恵さんは1分1秒でも茂さんの側にと強く思います。
今度は私が世話をする番だと言わんばかりに。

たった2キロの距離ですが、淑恵さんが杖をついて通うことは不可能でした。
淑恵さんは自費で電動車いすを購入し、自宅と茂さんの入院先を往復する毎日をはじめました。
朝は茂さんの顔を温かいタオルでふき、洗濯物を持ちかえって洗う。午後3時頃からまた出かけ、洗濯物をとどけ、面会時間いっぱいまで一緒に過ごす。そんな生活でした。
しかし、一緒にいたいという思いは強くても、淑恵さんも脳梗塞の後遺症を抱える身。その上、高血圧症も抱えており無理をしすぎるとひどい頭痛や倦怠感が現れ、寝込んでしまう心配もありました。しかし、

「主人のところに行ってあげたい」

そんな思いだけで無理を続けていたのです。
ヘルパーさんや私にも不調の訴えが多くなり、あまり無理をしないようにとお願いをするのですが、「待ってるかもね……」「私が行ってあげないとね」という言葉がすべてでした。


  そんなある日、ヘルパーさんを通じて淑恵さんから連絡がありました。電動車いすが故障したのでなんとかしてくれないだろうかと。
淑恵さんの電動車いすは自費で購入されたものでしたが、希望を受けて介護保険でのレンタルにすることに同意していただきました。
淑恵さんが利用していた福祉用具事業所には使用していたものと同形の機種がなく、ショールームでいろいろと見ていただいて試乗していただきましたが、毎日のように2キロを往復していた慣れというものが大きく、どれも非常に乗りにくそうでした。
茂さんが入院する病院まで、いくつも信号を渡り大きな通りを横断したり、人の多い病院の廊下を運転したりするにはやはり慣れた機種でないとだめだと判断し、他の福祉用具事業所にも相談して、結局同じ機種の電動車いすを搬入していただきました。
しかし、私にはやはり不安がありました。 電動車いすを使って茂さんの面会に出かけることが淑恵さんの気持ち、日常の大きな支えになっていることは明白で、そのことを中心にしてケアプランを作成しましたが、そのことがまた淑恵さんに大きな無理を強いることになるのではないかと危惧していたのです。

その不安は現実のものとなってしまいました。
淑恵さんは度々体調を崩し、転倒をくり返すようになってしまったのです。それだけではなく、淑恵さんに認知症の症状が現れはじめ、服薬の自己管理ができなくなってしまいました。その結果入院することに。
もちろん次に私がしたことは、2人が一緒の病院・施設に入院・入所できるようにすることでした。

現在茂さん、淑恵さんご夫婦は同じ施設で療養生活を送っておられます。
同じ部屋ではありませんが、車いすで移動する際すれ違ったりすると、微かですがお互い笑顔で手をふる仕草をされるそうです。
2人きりではありませんが、一緒に生きていることには間違いないと思います。
そして2人の人生に、少しだけですが私も関わることができてよかったなと思います。      



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