台風の影響で延期となっておりました「平成27年度第1回営業担当者研修会」を、11月8日(日) 鹿児島市のオロシティホールで開催いたしました。
当日は全18拠点の営業担当者、営業支援事務職、モニタリング担当者、住宅改修担当者、居宅介護支援事業所ケアマネジャー等、150名が参加となりました。
午前中の専門分野講座①では、社会福祉法人 高齢者介護予防協会かごしま 社会福祉士 西野 浩朗様をお招きして「高齢者虐待の実態と対策について」と題してご講話いただきました。
講話では、平成22~26年度の鹿児島市における高齢者虐待件数の説明に加え、地域包括支援センターとして実際に対応された虐待現場での対応方法など、生々しいお話が印象的でした。
そのほかに、「高齢者の権利擁護の重要性」、「養護者のとらえ方」、「虐待の定義と類型」、「早期発見と早期対応」など高齢者虐待に関してとても多くの事を学ぶことが出来ました。
私たちの業務は日々高齢者の方々と接する仕事です。高齢者の方の様子や態度に普段との違いや異変に気付いたら自分で推測・憶測するのではなく、その事実を迅速に報告しなければならない立場にあることを再認識致しました。
西野様の講話
研修会の風景
午後からの専門分野講座②では、医療法人 三州会 デイサービス真砂本町 所長で理学療法士の木藤 正暁様をお招きして、「リハビリテーションと多職種連携」についてご講話いただきました。
講話では、まずリハビリテーションの定義の説明がありました。リハビリテーションというと「身体機能の回復」というイメージを持っていましたが、そうではなく「人間らしく生きる権利の回復(全人間的復権)」こそがリハビリテーションであるということを学びました。
そのリハビリテーションが前回の改正で、リハビリマネジメント加算が加算Ⅰと加算Ⅱに分けられました。加算Ⅱではリハビリ専門職が計画的に居宅を訪問し助言指導を行うとあり、これまで以上に多職種連携が求められるということです。そのためにはリハビリ専門職だけでなく、介護支援専門員、福祉用具専門相談員が相互に理解しあい、共通の理解を持っていること、また事例の積み重ね、顔の見える関係(信頼関係)づくりが重要であるとのお話でした。
私たち福祉用具専門相談員もチームの一員として役割を十分果たせるようには、自己研鑚、他職種とのより良い関係づくりが必要であるとあらためて認識することができました。
木藤様の講話①
木藤様の講話②
専門分野講座③では、訪問看護ステーションかりん 管理者 森 恵様をお招きして、「訪問看護ステーションの業務とご利用者・家族との関わり方」についてご講話いただきました。
講話ではまず始めに訪問看護の業務内容について教えて頂きました。一般的に、訪問看護とは在宅で行われる医療的な処置や服薬管理だけかと想像しがちですが、医療的なお仕事は勿論の事、ご利用者様の身の回りのお世話や、入浴介助・リハビリ、エンゼルケア・グリーフケアなど多岐に亘っていると伺い、驚きました。
また、そのように業務が多岐に亘っているがゆえに、関連職種との連携・情報交換がとても重要であることを事例を交えて教えて頂きました。
福祉用具専門相談員に対しても、ご利用者様に関わるサービス事業所の一員であり、「一緒に考えてくれる仲間」と言っていただきました。その為には頼ってもらえる存在でなければならないと考えます。
現状では、頼られる存在には至っていないかもしれませんが、信頼の置けるパートナー目指してこれからも日々研鑽に努めて参ります。
森様の講話①
森様の講話②
大変お忙しい中、貴重なご講話をいただきました講師の方々には深く感謝申し上げます。
(名瀬営業所 藤井)