令和4年2月23日(水・祝)、今年度2回目の社内研修会をオンライン形式にて開催いたしました。
前回同様、社員が自宅等でスムーズに講座を視聴でき、コロナ禍でも充実した内容の合同研修会となりました。
◆文化・教養講座《職場のハラスメント防止研修2022》
畑野労務管理事務所 特定社会保険労務士 東畑 悦子様をお招きし、職場のハラスメント防止をテーマにご講話いただきました。
令和4年4月1日より、中小企業でも労働施策総合推進法「パワーハラスメント防止措置」が義務化されますが、ハラスメントは私たちの身近で起こりうる問題で、世代や価値観、会社での立場などにより捉え方のギャップがあるようです。そのギャップを乗り越えて働きやすい職場環境をつくるためには、私たち一人ひとりが「相手が嫌がること・苦痛に感じることをしない」ことが重要です。また、①怒りの感情を自身でコントロール(=アンガーマネジメント)してストレスを溜め込まないこと、②日頃のコミュニケーションを大事にすることがパワハラの解決方法となるそうです。どれもシンプルなようで、忙しいとつい疎かになってしまう行動でもあるので、今回の講座は自身の会社での過ごし方を見つめ直すきっかけとなりました。
ハラスメントのない職場では、やる気・能率がアップするのはもちろん、社員同士で助け合ったりアイデアを出し合ったりしてより良い成果に繋がるなど、仕事や企業イメージにも大きなメリットを与えます。当社でも、社員一人ひとりが相手の気持ちを考えて過ごし、各自で”ストレス発散”や”社員間のコミュニケーション”を上手く取り入れながら業務に励んでいこうと思います。
◆健康づくりセミナー《「健活!はじめよう」社員の健康は会社の財産》
社員の健康をテーマに、協会けんぽ 鹿児島支部企画総務部 保健グループ 保健師 菊永様にご講話頂きました。
「健康経営」とは簡単に言うと、会社が社員の健康に目を向けた基盤づくり活動をするということで、私たち社員の健康がアップすると、社員の活力・生産性・企業イメージの向上やコスト削減など”企業力アップ”にも繋がるそうです。
当社は、会社全体で「従業員の健康にとり組む!」と宣言した企業であり、協会けんぽ様のサポートをいただきながら、今まで以上に社員の健康づくりに取り組むことになりました。具体的には、①健診受診率・保健指導率をアップさせること、②メタボリックシンドロームを回避するための健康づくり(ラジオ体操やウォークラリー等)に取り組むことです。今回の講義ではラジオ体操の時間が組み込まれ、場所や時間を選ばずにたった3分で簡単に身体がほぐれることを実感しました。時間がない社員でも、これなら気軽に健康づくりができそうです。常にハードな運動を意識しなくても、いつもよりプラス10分多く身体を動かすだけで様々な病気・生活習慣病を予防できるとのことでした。
また、仕事中に座る時間が長いと、筋肉はもちろん、心の健康にも悪影響とのことですので気を付けたいものです。日々の業務に支障をきたさないためにも、社員全員が自身の健康に気を配ることが大事だと感じました。
◆メーカー商品説明会《排尿予測デバイス「DFree」》
令和4年4月より福祉用具販売種目に新たに「排泄予測支援機器」が追加される予定です。そこで、当社では、在宅介護向けの新製品である排泄予測デバイス「DFree HomeCare」について、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社様にご説明いただきました。
DFree利用の対象者は「自身でトイレに行くことはできるが、身体機能の低下でトイレに着くまでに時間が掛かり不安な方」から「ほぼ寝たきりで、ベッド上にておむつ・パッド内に排尿される方」まで幅広く、DFreeを装着して尿量を常時把握することで、ご利用者の失禁を減らしたり介助者の負担を軽減したりすることができます。具体的には、DFreeが尿がたまるにつれて膨らむ膀胱を超音波で測定し、専用端末に10段階の数値で”尿のたまり具合”を表示、トイレのタイミングをお知らせします。
今回は、DFreeの仕組みや装着方法、便利な各種機能、使用シーンなど分かりやすく説明いただき、営業担当者が実際に販売する前に必要不可欠な情報を学ぶことができました。今後も同商品の勉強会開催などを通じて、さらに知識を深めた上でご利用者への適切な提案に繋げていきます。
◆《ヒアリングフレイルサポーター養成講座》
ヒアリングフレイルをテーマに、NPO法人 日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会 理事長、聴脳科学総合研究所 所長 中石 真一路様にご講話頂きました。
「ヒアリングフレイル」は聴覚の衰えを意味するとともに、難聴によってフレイルに陥ることも含んでおり、この状態を放置するとその他のフレイルと同様に心身の活力の衰えが進み、認知症やうつ病となるリスクが高まることが懸念されています。また、耳の衰え等による変化は、じわじわと進行して自分でも気付きにくいため、単なる加齢として気に留めていないケースもあるようです。
難聴の方との対話では、単純に”大きな声”で解決するという訳ではありません。必要に応じて補聴器や非装着型の対話支援機器(コミューン)等を活用し、高齢者の尊厳を低下させないことも大切だと感じました。
難聴患者の方は、自分から難聴であることを言い出せず、周囲に気づかれないまま自身の過小評価へと繋がることもあるため、周囲にいる私たちが「聞こえやすい方の耳」を確認した上で話をしたり、以前と比べて様子および言動はどうかをチェックしたりすることも重要です。高齢者の方々が「聴覚の喪失」によって「社会との関わりの減少」や「認知機能の低下」を引き起こさないために、私たち営業担当は、「耳の機能」に対してもご利用者に寄り添ったサポートができるよう、業務に励んでまいります。
◆動画視聴《今すぐ実践!男性の育児休業!》
今回の研修では各種講座の受講に加えて、男性の育児休業についての動画も視聴し、社内の制度について改めて視野を広げることができました。
男性の育児休業について、これまでなかなか知識を得る機会がありませんでしたが、だからこそ他人事と捉えずに、新たな会社の在り方について考える良いきっかけとなりました。育児休業を取得することで昇進などに不利益がないことや、それを明文化すること、何より周囲の理解があってこそ、男性の育児休業は成り立つのだと痛感しました。さらに、育児休業の取得が仕事の効率アップや採用時のアピールポイントとなるなど、制度を利用した本人・家族だけでなく、企業全体のメリットにも繋がることが分かりました。
また、育児休業だけでなく、介護や持病などにより長期休業を取得する際に共通して大事なものは、日頃の社内のコミュニケーションだそうです。社員には個々の事情があり、それらを互いに理解し合える雰囲気も、会社として大切な要素なのだと学ぶことができました。今後ますます多様化する職場環境で、スムーズに働くために必要な制度の特徴やメリットを知る良い機会となりました。
大変お忙しい中、貴重なご講話を頂きました講師の方々には、深く感謝を申し上げます。