令和5年度・第1回 社内合同研修会
令和5年9月18日(月・祝)、令和5年度1回目の社内研修会をオンライン形式にて開催し、全社員が自宅や各営業所からパソコン・タブレット等で受講いたしました。
◆文化・教養講座 「SDGsを取り入れた企業経営」
鹿児島銀行 経営企画部 サステナビリティ推進室 山下様をお招きし、SDGsの概要や世界の環境問題を解説していただきながら、鹿児島銀行におけるSDGsの取り組みをご紹介いただきました。
日本のSDGsの取り組みに対する評価は166ヶ国中21位とのことでした。その中で達成度と進捗度が低く取り組みの強化が必要な目標が5つもあり、そのうちの3つは環境問題に関係する分野です。SDGsの概念を表す構造モデルは経済圏・社会圏・生物圏によって構成されており、生物圏(地球環境)により経済圏・社会圏が支えられています。しかし、その重要な「生物圏」に関するSDGsの目標は全く達成できていないのが日本の現状です。このことから、日本は環境問題対策に特に力を入れる必要があると感じました。 企業経営におけるSDGsの取り組み方については、まずはSDGsを社員全員が理解し考える社内風土を作り、優先課題を特定して目標設定ができたら、目標到達までの道筋を考え実践します。その後、取り組み内容をきちんと開示することが大切です。また、会社の現状を確認するためにSDGsのチェックシートを活用することも良い方法です。 本研修は、環境を守るためにも会社で出来ることや普段の生活の中で出来ることを考える良い機会となりました。 山下先生、ご多忙のところ貴重なご講話を頂き心より感謝申し上げます。
◆専門分野研修
「高齢者虐待の予防と権利擁護について」
公益社団法人 鹿児島県社会福祉士会 西野 浩朗 様をお招きし、高齢者虐待の予防と権利擁護について分かりやすくご講話いただきました。
人の尊厳は、大切に思っている気持ちや大切に思っている姿勢を相手が感受できなければ意味を持たなくなります。単に言いたいことを伝えるだけでなく、相手が自分は大切にされ、必要とされていると分かるような言葉や姿勢を示すことが必要不可欠なのだと学ばせていただきました。 また、高齢者虐待には身体的虐待、介護・世話の放棄・放任、心理的虐待、性的虐待、経済的虐待の5つの種類があることを教わりました。年々、虐待や虐待に関する相談が増えてきているそうで、もしそのような現場に遭遇した場合、私たちに何が出来るかを改めて考えるきっかけとなりました。特に当社社員は、介護現場とより密接な関係であることから、訪問先等で不適切なケアを発見したら、速やかにケアマネジャー、市町村等に相談することが、虐待を防ぐ重要なカギとなることを改めて痛感しました。 本研修は、社員それぞれが今一度、自身の言動を見つめ直す良い機会となりました。
西野先生、ご多忙のところ貴重なご講話を頂き心より感謝申し上げます。
◆専門分野研修
認知症セミナー「忘れても心は生きている」
住宅型有料老人ホーム善の心 施設長 藤﨑 えり子 様をお招きし、施設で働かれていた時の実体験をふまえながら、認知症についてとても興味深いご講話をいただきました。
認知症の方々は、時にご自身の意思に反して突拍子もない言動をとってしまうことがあります。しかし、認知症の方々にはそれぞれの思いや世界観があり、激しい言動の中にもその方なりの優しさがあるということを、藤﨑様のお話から学ばせていただきました。介護は決して楽しいことばかりではなく、むしろ大変なことの方が多いかもしれません。しかし、その大変さの中でも相手の思いやる心を忘れずにいることが大切なのだと強く感じました。 また、特に印象的だったのが、車の運転中に救急車が来ると車を端に寄せることは多くの人々ができますが、認知症の方が道路の真ん中でずっと迷っている際に車から降りてその方に駆け寄ることが出来る人は誰もいなかったというエピソードです。そのお話を聞き、私自身も駆け寄り助けてあげることが出来るだろうかと非常に考えさせられました。 藤﨑様は「人が人に助けられる」と仰っていましたが、困っている方がいたら手を差し伸べるという当たり前のことが迷わずできるよう、丁寧に日々を過ごしていきたいと思います。
藤﨑先生、ご多忙のところ貴重なご講話を頂き心より感謝申し上げます。